先日、ゲノム編集食品についての解説記事を書きましたが、せっかくなので今回はゲノム編集と一緒に話題に上がる
「遺伝子組換え食品」
について解説をしようと思います。
Contents
昨今話題となりましたゲノム編集食品ですが、このゲノム編集食品と一緒によく話題に挙げられたのが
「遺伝子組み換え食品」
です。
【自己紹介】
はじめまして、磯次郎と申します!
前職は大手・中小の食品メーカーで働き、
・商品開発
・社内工場のISO9001・ISO22000・HACCPの構築
その後、経験を活かしてコンサルタントとして活動中です!
大企業・中小企業問わず、数多くの経験を積ませて頂いてきました。
当ブログでは、話を聞く中で皆さんが特に疑問に思われていたことについて解説させて頂こうと思います。
遺伝子組換え食品は1990年代に登場して話題となりました。
まず消費者が気になった点としては
「食べて身体に悪い影響がないのか?」
ということでした。
遺伝子組換え食品が最初に世間に認知されるようになったのは「除草剤にも耐性のある大豆」でした。
この大豆を出したメーカーは当時、除草剤とセットでこの遺伝子組み換え大豆を発売しており、これが消費者にとって違和感となりました。
理由として、人類は除草剤に対して良いイメージがないからです。
除草剤といえば、ベトナム戦争でジャングルに散布された「枯葉剤」のイメージが大きいのです。
ジャングルに潜むベトナムのゲリラ兵を発見しやすくするためにアメリカ軍が撒いたアレです。
その後のニュースで除草剤(枯葉剤)の悲惨な人体影響はこれまで何度も報道されましたが、人類はあのイメージを抱かざるを得ないのです。
この会社が除草剤とセットで遺伝子組み換え大豆を販売したことから、多くの消費者は遺伝子組換え農作物と言うと、大手企業の利益目的で製造された危険な農作物であると言う認識を持っているのです。
除草剤を撒いても生育する大豆に関しては、除草剤に強い微生物の遺伝子を使いました。
この微生物の遺伝子を切り取り、大豆の遺伝子に圧力や電気を利用して挿入するのです。
こうして除草剤に強い遺伝子が挿入された大豆は、除草剤が撒かれても生育できるようになるのです。
遺伝子組換え食品のメリットとしては以下の内容があります。
などゲノム編集食品と同じように、人口増大による食料不足を解決する可能性を秘めています。
また、農作物を利用して自然分解するプラスチック製品を作ることや、エネルギー資源として用いるなど、
食の問題だけではなく環境問題にも大きな解決策となるのです。
先に述べた除草剤とのセット販売の遺伝子組み換え大豆だけでなく、遺伝子組み換え食品は消費者に様々な不安を与えています。
そのひとつに
「人類が食した時長期的にどのような影響が人体に出るのかがわからない」
と言う指摘があります。
アレルギー反応を持つ方が直接アレルギーに関係のない遺伝子組換え農作物を食したときにもアレルギー反応が出てしまうとなど様々な懸念事項があります。
つまり安全性については安全だと断言することはできないのです。
食品製造に携わる方は、遺伝子組み換え農作物について正しい知識を身に付けて、企業として遺伝子組換え農作物を適切に取り扱わなければなりません。
遺伝子組換え食品は表示のルールなど法律で決められたルールに則って流通されるので、遺伝子組み換食品が気になる方は、よく確認して購入するようにすると良いかと思います。
↓遺伝子組換え食品の表示ルールについての記事
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今回は遺伝子組換え食品の使っているけど表示しなくていいパターンについて解説したいと思います!遺伝子組換え食品って、実際に使っていた場合でも表示されないパターンもあるって聞いたけどホント!?なんか、すげー嫌なんだけど。。そうなんだよ!消費者としては... 遺伝子組換え食品の表示義務対象外の内容について解説! - フードコンサル磯次郎のひとりごと |
ゲノム編集食品についても解説しているのでよかったら覗いていってくださいね!
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