この様に、遺伝子組換え食品には実際にどんなものが流通しているのか?遺伝子組換え食品を摂取した場合の健康被害には実際にどんな例があるのか?
この辺りを気にする人は増えていると思います。
そこで、本記事ではこの遺伝子組換え食品の表示について解説しようと思います。
Contents
恐らく消費者にとっては、
よくわからないうちに食べたくない遺伝子組換え食品を食べていた
ということが最も嫌な事態だと思います。
身体にどんな問題点が発生するのか長期的な影響が良く分かっていないだけに、消費者が遺伝子組換え食品を避けるにはしっかり表示を見て選択するしかないのです。
食品の裏に書かれた表示を見るとある程度は情報を読み取れるようになると思いますので、遺伝子組換え食品の表示についてみていきましょう。
消費者が食品を選択しやすいように、遺伝子組み換え農作物の表示について、JAS法の品質表示制度に基づいて
遺伝子組換えに関する品質表示基準
が設定されました。
2011年より、これらの品質表示基準は消費者庁が管轄となりました。
以下が遺伝子組換え食品の表示ルールです。
義務付けられる場合と、そうでない場合、「遺伝子組み換えでない」と表示できるものとそうでない場合など様々なパターンがあります。
1つずつ見ていきましょう。
以上の内容があります。
次のような表示は、当該製品に使用した農作物のみが、
遺伝子組み換えでないと誤解を招く恐れがあり、表示が禁止されています。
以下の3つがどれに該当します。
次に遺伝子組み換え食品にはどの様なものがあるか見ていきましょう。
農作物の場合と、加工食品の場合があるのでそれぞれ見ていきましょう。
まずは遺伝子組み換え食品の農作物の対象品目ですが、以下の内容になります。
以上の8品目です。
原材料の重量に占める割合の高い原材料の上位3位までの原材料で、かつ原材料の重量に占める割合が5%以上のものこれを
主な原材料
と呼びます。
この原材料の上位3位までかつ5%以上の原料よりも少ないものは遺伝子組み換え原材料を使用していても表示しなくてOKというルールです。
※ただし、以前のバッチが出た後の清掃が不十分であったり、事業者が意図的に遺伝子組み換え食品を混ぜてしまっていたりする場合はこのルールは適用されません。
消費者の皆さんにとって嫌なのはこのポイントだと思います。
5%ルールに該当した場合は、遺伝子組み換え食品を使用していても表示されないので調べようがないのです。
続いて遺伝子組換え食品の加工食品の対象品目です。
表示義務の対象は、大豆など対象農作物としてこれらを原材料とし、加工工程後も組み替えられたDNAまたはこれによって生じたたんぱく質が残る加工食品になります。
表示の対象となる品目は33品目ありますが、例として以下が挙げられます
以上までが日本のルールですが、海外はまたルールが異なります。
最近アメリカでは遺伝子組換え食品表示が法制化されましたが、海外でもまだ遺伝子組換え食品の影響が分かっていないので、未だ流動的です。
アメリカの遺伝子組換え食品ルールです。
食品はFDA (食品医薬品局)という組織が管轄しています。遺伝子組換え食品の表示に関しては義務はないですが、以下2つの義務付けを行っています。
なお表示に関しては最近義務化されました。
カナダの遺伝子組換え食品ルールです。
カナダでは厚生省に遺伝子組換え食品が市場に出回る前に、
「食品として販売できるか否かを決定できる情報」
を提出しなければなりません。
表示に関しては栄養成分等の改変がされ、従来のものと明らかに異なる場合に限りその旨を表示することが義務化されています。
この「従来のものと明らかに異なる場合」の定義づけを明確にしないとやばそうですね。
オーストラリア、ニュージーランドの遺伝子組換え食品ルールです。
現在ではすべての遺伝子組み換え食品の表示を義務付ける方針が公表されました。
個々の遺伝子組み換え食品は(遺伝子組み換え食品に関する基準)に基づきオーストラリアニュージーランド食品庁(ANZFA) による評価を受け、オーストラリアニュージーランド食品基準評議会(ANZFSC)の承認を受けることが義務付けられています。
EUの遺伝子組換え食品ルールです。
すべての遺伝子組み換え食品は既存の食品と同等でないのと判断に立ち、遺伝子組み換え食品を含む全ての食品についてその旨を表示する義務があります。
その他アレルギー表示倫理に関する表示等についても義務化されています。
ゲノム編集食品についてもいえることですが、食品安全に関してはEUが最も厳しい印象がありますね。
以上のように国地域によって遺伝子組み換え農作物の表示は異なります、世界中から食品を輸入している日本は国地域別の内容を知る必要があるといえます。
以上のように国地域によって遺伝子組み換え農作物の表示は異なります、世界中から食品を輸入している日本は国地域別の内容を知る必要があるといえますね!
遺伝子組み換え食品について分かりやすく解説しています。以下記事も参考にしてみてください。
↓いつもありがとうございます!とても更新の励みになりますのでクリックお願いいたします!