最近「HACCP制度化」って言われるようになったけど、そこまでの経緯ってどういう経緯なの??
今は日本の社会構造も俺らが若いころとずいぶん変わっちゃったかたね!OK簡単に解説しよう!
2018年からしきりにHACCPPの制度化という話を耳にするようになりました。普段全く別の案件でコンサルに行くお客様先でも「HACCP対応はどうしたらよいか?」という話をよく聞きます。中でもHACCPシステムの内容以前に制度化の背景について解説してほしいという方も多いのでここで記事を書くことにしました。
じゃあ一体どんな環境の変化がHACCP制度化を呼び寄せたかというと以下の3点です
この3点が挙げられます。
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いわゆる外食需要や中食需要ってやつです。
共働き世帯や高齢世帯の増加により、調理する手間は極力省かれるようになってきました。仕事して疲れて家で料理するってのは作る人にとっては大変ですよね。
これらの食品の場合、これまでの消費者が行ってきた「食」と比較して何が違うかというと、家庭で調理しないってことなんですよね。
家庭で調理するのであればそこで加熱工程が入るので、「販売する側」は危害がまだ取り除けていない商品を販売しても問題なかったわけです。
ここで言う危害の取れていない食品というのは生の肉などの加熱などの調理が前提となる食材のことです。
これだったら消費者も生肉なので必ず加熱調理する訳ですから、売る側としてもそこで生肉を食べたからといって責任を取る必要もないわです。
しかし、外食や中食を提供する業者であればこれは話は変わってきます。
完全に調理し終わっている商品であれば消費者は購入したものをそのまま口にします。そこで食中毒や何らかの問題点が発生した場合これはかなりの問題になります。
そうなると外食や中食が消費者に提供される段階で「安心・安全」なものでなくてはなません。
前述したことと重なりますが、やはり高齢者にとっては調理せずに手軽に私も祖父母宅を訪問すると以前はあれだけ料理していた祖父母が出前を取っていたのに若干衝撃を受けました。
でも確かに高齢者で料理するって大変な手間ですよね。ずっと家にいても大変なことだと思います。
よって高齢者にとってもこういった外食・中食というのは非常に便利になってくるので利用する機会は多いはずです。
当然、若い人と高齢者の違いの1つに「免疫力の違い」があります。
なので確実に安全な食品を製造場から出すことと、高齢者の場合「分かりやすい食品表記をする」ことなどが大きなポイントであると思います。
2016年に厚生労働省で食品衛生管理の国際標準化に関する討論会が開催されました。
ここでは国内だけでなく海外の食品衛生状況の確認や、各食品業界の現状把握をするために日本を代表する食品業界組織18業種22団体を対象にヒアリングを行いました。
これらで集めた情報を元に、HACCO制度化に向けた具体的な取り決めや、普及のあり方、輸出入食品についての具体的な取り決めが行われ、2018年度の法律改正の内容に生かされています。
そこに東京オリンピックで海外から1000万人の外国の方々に食品を提供することになり、大手食品メーカーだけでは供給が追い付かないという背景があることからHACCP制度化に拍車がかかりました。
これからは調理をせずにすぐに食べられる食品の需要が更に増えるので、メーカーでの衛生管理がさらに重要になる時代です。
オリンピックとHACCP制度化の流れに沿って組織の体制を整えていきましょう!