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ISO22000:2018の改定内容について ①他のマネジメントシステム規格との整合化、HLSの採用

今回は2018年に改定されたISO22000の内容について解説しようと思います!

磯次郎

はじめまして、磯次郎と申します!

前職は大手食品メーカーで働き、
・商品開発
・社内工場のISO9001・ISO22000・HACCPの構築

その後、経験を活かしてコンサルタントとして活動中です!

大企業・中小企業問わず、数多くの経験を積ませて頂いてきました。

当ブログでは、話を聞く中で皆さんが特に疑問に思われていたことについて解説させて頂こうと思います、

 

ISO22000:2018は改定はされたものの、分かりやすく解説してくれる資料があまりない。。

専門的な規格で、しかも欧米発祥の規格であるがゆえに専門家から専門家を志す人への説明しかないので、世の中に分かりやすく説明した文献が無いのです。。

モッチャン

ISO220001って2018年に改定になってるけど、具体的に何がかわったの?
ってか22000とか2018とか数字ばかりで頭痛くなってきちゃうよ。。
頼むから分かりやすく説明してくれよ。

わかりました、かみ砕いて説明するね!

磯次郎

ISO22000:2005からISO22000:2018の主な改正点は6つ

読みたくもない雰囲気がプンプンしますが、まずISO22000の主な変更点は以下の6つになります。

  1. 他のマネジメントシステム規格との整合化、HLSの採用(構成)
  2. プロセスアプローチに基づく2つのPDCAサイクル
  3. リスクに基づく考え方の採用
  4. リーダーシップとコミットメントを示す責任の強化
  5. 資源に関する外部提供された要素、外部提供者の要求事項の明確化
  6. ハザード管理プランにおけるOPRP要求事項の明確化

私もこれを調べるに当たっては面倒ではありながら様々な書籍や、会社の研修や通信教育を通じて徐々に学んでいきました。

なので1つずつ分かりやすく説明していきたいと思います。

業界の人間以外にはなかなかとっつきにくい内容である

最初は私もこの主婦と同じように分からないことだらけでした。

今回は ①他のマネジメントシステム規格との整合化、HLSの採用の解説

本記事ではまずこの内容について解説してみようと思います(*^^*)

ISOには様々な規格がある

ISO規格には様々な種類があります。

例えば環境マネジメントシステムはISO14001、情報セキュリティーマネジメントシステムならISO/IEC27001などがあります。

この「ISO〇〇」というのは本当に様々なものがあり、どの規格番号が何にあたるのかはちゃんと調べないとわかりませんし、ベテランの審査員であっても自分の専門外のISOの番号を言われても何のマネジメントシステムであるか把握していないことがほとんどです。(まあ把握する必要もないと思いますが。。)

というわけで環境(ISO14001)や労働安全(ISO45001)などメジャーな規格であればもちろん把握されている率は高いのですが、ちょっとマイナーな規格であれば把握されている人は少ないです。

ISO規格同士で目次が異なるのが問題点だった

ある規格のISOには○○の要求事項があるのに、他の規格のISOには〇〇の要求事項がないなど、ISO規格ごとに章立てが異なることはこれまで普通でした。

私がかつて務めていた会社でも、ISO22000:2005を取得していたのですが、9001も所持していた為、「要求事項がかぶることがあるから統合したいね」という話が実は出ていました。

しかしISO9001とISO22000:2005は章立てが全く異なる為に、どの項目がどこに当てはまるのかわからず途中で

「まあいいか。。」

となってしまったのです。

現在はISO22000:2018が出来ることで同じ章立てになったので当時の悩みは解決されましたが、後々規格の専門家に話を聞いたところ同じような悩みを抱えている企業は多かったそうです。

ISO規格で基本となるのはISO9001である

ISO9001はすべてのISO規格において基本となるもので、上位構造をISO9001に合わせるのは自然な流れです。

しかしISO9001を所持していない企業にとって、ISO22000:2018を導入するのは常に大変なことなのです。

理由は構成をISO9001の上位構造に合わせる必要があるからです。

講演会で実際にこの企画を作られた方のお話を聞く機会がありましたが、ISO22000をISO9001のハイレベルストラクチャーに合わせることは非常にしんどかったと述べられておりました。

専門家でもしんどかったのですね。。

ISO22000もISO9001と同じ上位構造にしてみたらどうか?

2005年にISO22000:2005が発行された際は、多くの食品メーカーは特に興味を示しませんでした。

理由は既にISO9001があるので、HACCPの運用さえしていればわざわざISO22000を取得するメリットもないのではないか?と思ったからです。

22000:2018でついにその章立てを「ISO9001に合わせてくださいね」ということになったのです。

章立ての統合を説得する保安官

規格を作成する側で「この章立てでいきましょう」といういわば目次が作成されたわけなので、この通りに運用を進めていく形になります。

こうなるとあとはISOを構築する組織で頑張るだけです。

ISO規格によって上位構造内の要求事項のボリュームは異なる

章立てはISO9001と同じになりましたが、要求事項のボリュームはISO規格によって様々です。

ISO22000は食品安全にかかわる規格です。なので8項(運用)のボリュームに関しては他規格と比較して大きいです。

理由はここの8項に食品安全マネジメントシステムの運用に関する規格事項が集中するからです。

まとめ

今回はISO22000:2018の6点ある改正点のうちの1つを解説しました。

要は上位構造をISO9001に合わせましょう!ということでした。

他の改正点については別の記事で説明しますね!

 

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2211102097

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