今回はコーヒー通ならみんな大好き(?)KONO式ドリッパーについて解説します。
数あるドリッパーの中でも外観が最も美しくデザイン性に優れているのがこのKONO式ドリッパーで、私自身購入して使っていますが箱からもうデザインがイイ感じです。
しかしその一方、抽出方法が難しいプロ仕様と言われているのもこのKONO式ドリッパーなのです。
本記事は以下の方を対象にしています。
・KONO式ドリッパーについて知りたい
・KONO式ドリッパーでのコーヒーの淹れ方について知りたい
・KONO式ドリッパーの歴史について知りたい
・KONO式ドリッパーの種類について知りたい
以下で解説して行きます。
Contents
KONO式ドリッパーとはそもそもどんなものなのかというと、その名の通り河野さんという方が開発されたドリッパーでいわゆる「名門フィルター」と呼ばれているものです。
現在あるKONO式コーヒードリッパーの完成までは3代に渡って受け継がれています。
3代目の河野さんで完成したというから河野さん一族のコーヒーへのこだわりはすさまじいです。
KONO式ドリッパーの開発者である河野さんは医療機器の輸出のお仕事をされている方でしたが、コーヒーへのあくなき探求心からコーヒー器具を自ら開発し始めたというすごい人なのです。
KONO式ドリッパーの歴史を辿ると、まず1927年に「河野式珈琲サイフォン」を発売し銀座のデパートで高級品として販売されます。
そして、1952年に2代目河野社長が、コーヒー豆の焙煎に関する研究を開始し、同時にコーヒーを抽出するフィルターの開発も手掛けられたそうです。
そして1985年に3代目河野社長時に完成したのがKONO式ドリッパー(名門円錐フィルター)なのです。
KONO式ドリッパーでコーヒーを淹れるのが難しいと言われる理由には、テンポの速いドリップが求められるからです。
つまり、速やかなドリップが要求されながらも、液面がリブより下に来ると雑味が一緒にコーヒーに入ってしまうので、細やかな調整が必要になってくるからです。
以下Tiktok動画で短く概要を解説していますので覗いてみてください。
@gourmet_labo ドリップに慣れてきたらオススメなのがこのKONO式!#HairFoodChallenge #コーヒー #コーヒー豆 #コーヒー好き #コーヒータイム #コーヒー器具 #kono #ドリッパー #カフェ #coffee #coffeeaddict #coffeetiktok #coffeetime ♬ BORN FOR THIS – Foxxi
KONO式ドリッパーの特徴です。
形状で目を引くのがドリッパーの中でも大きめの穴です。他の形状のドリッパーと比較して湯を貯めこまないので、抽出されたコーヒーが速やかに滴下します。
また、KONO式ドリッパーの特徴として、二重構造があります。KONO式以外のドリッパーはリブが最上部から下まで繋がっているのですが、KONO式はリブが入っている部位と平面の二重構造になっているのです。
リブが途中からなくなっていることで、ペーパーが密着するので成分が染み出しにくい構造になっており、旨味を確実にドリップ空間から逃がさないのです。
一方、下部にはリブが入っている為、下に移ったコーヒーのうまみ成分は速やかに抽出されるのです。
次にKONO式ドリッパーの淹れ方について解説していきます。
KONO式ドリッパーは他のドリッパーと比較して少し淹れ方が難しいですが、慣れれば美味しいコーヒーを手軽に楽しむことが出来ます。
・粉を入れてならす
・湯をたらす
・注湯の範囲を広げる
・フチまで注いで泡を浮かす
・ドリッパーを外す
といった流れです、以下で解説して行きます。
まず粉をならします。
中挽きでグラインドした粉をフィルターをセットして平らにならします。どのドリッパーでも同じですが、ここで平面にならされていないと旨味が抽出できませんので注意しましょう。
ちなみに私はグラインダーには以下の「ナイスカットミルネクストG」を使用しています。
KONO式は2杯分で設計されているものが最小なので、豆は24g準備しましょう。
次に湯をたらします。
注ぐのではなく「たらす」のがポイントです。
湯温は90℃と少し高めです。一般的にはドリップ時には85℃がベストと言われますが、KONO式でドリップする際には少し高めの湯温で抽出する必要があります。
湯をたらしたら最初に1分間ほど蒸らします。
蒸らしが終わったら、中央の一点を狙って、点滴の様に湯を注ぎ始めます。粉から出る炭酸ガスによりドーム状になってくるのでそのドームが崩れない程度に注ぐのがポイントです。
KONO式は穴が大きいため、湯が一気に落ちないようにゆっくり抽出するのがポイントです。
次に注湯の範囲を広げていきます。
粉の内部からゆっくり膨らませるイメージで滴下するのがポイントで、内部で対流が起きないようにして入れると良いです。
対流が起きるとアクなどの雑味成分もコーヒーに入ってしまうからです。
フチまで注いで泡を浮かせることもポイントです。
理由は泡のあるフチ部分にはアクが含まれ、アクには雑味に繋がるような成分や微粉が含まれているからです。
最初に泡を浮かせて、リブよりしたに持ってこさせないことで雑味が入らずクリアな味が実現するのです。
よってアクの含まれている泡を上部にとどまらせて、抽出する必要があるのでKONO式は抽出が難しいのです。
そして最後にドリッパーを外します。
ポイントは先に解説した通り、液面が高い状態で外すことです。
240CCを抽出できたら完成です。
KONO式ドリッパーの楽しいところは、限定モデルやカラーがたくさんあるということです。
これは他のドリッパーにはない遊び心で個人的にすごく好きです。
クリア系の限定カラーから、
こういった明るい色調もいいですよね!
限定カラーはなかなか手に入らないので、アンテナを張って準備してきたいところです。
その時期にのみ販売されるものばかりなので、新しい色を見つけたらすぐに購入するくらいがいいかもしれませんね。
先に解説した限定モデルやカラーの他に、KONO式ドリッパーには種類が3種類あります。
世間では「名門シリーズ」と呼ばれるドリッパーで、
・MD
・MDN
・MDK
の3種類に分けられます。
具体的な違いとしては、リブ部位の高さの違い、素材、サイズです。
素材についてはアクリルのものとPCT樹脂のものがあります。
アクリル素材は熱湯を注ぎ続けると徐々にヒビが入ってくる傾向があり、逆にこのヒビをイイ感じにシブくすることもKONO式愛好家の楽しみであったりします。
材質の違いの他にはリブ位置の違いもあります。
先に解説した通り、リブ位置の違いは湯抜けの速さを左右する要素で、抽出時間が変わってきます。
自分の好みや用途に合わせてKONO式ドリッパーを選んでみましょう。
今回はKONO式ドリッパーについて解説しました。
ドリップに慣れてきた方は是非ともチャレンジしたいのがKONO式です。
味わい的にもドリップ技術的にも上達すると楽しいのがKONO式ですので是非チャレンジしてみてくださいね!
今回はコーヒー通ならみんな大好き(?)KONO式ドリッパーについて解説します。
数あるドリッパーの中でも外観が最も美しくデザイン性に優れているのがこのKONO式ドリッパーで、私自身購入して使っていますが箱からもうデザインがイイ感じです。
しかしその一方、抽出方法が難しいプロ仕様と言われているのもこのKONO式ドリッパーなのです。
本記事は以下の方を対象にしています。
・KONO式ドリッパーについて知りたい
・KONO式ドリッパーでのコーヒーの淹れ方について知りたい
・KONO式ドリッパーの歴史について知りたい
・KONO式ドリッパーの種類について知りたい
以下で解説して行きます。
KONO式ドリッパーとはそもそもどんなものなのかというと、その名の通り河野さんという方が開発されたドリッパーでいわゆる「名門フィルター」と呼ばれているものです。
現在あるKONO式コーヒードリッパーの完成までは3代に渡って受け継がれています。
3代目の河野さんで完成したというから河野さん一族のコーヒーへのこだわりはすさまじいです。
KONO式ドリッパーの開発者である河野さんは医療機器の輸出のお仕事をされている方でしたが、コーヒーへのあくなき探求心からコーヒー器具を自ら開発し始めたというすごい人なのです。
KONO式ドリッパーの歴史を辿ると、まず1927年に「河野式珈琲サイフォン」を発売し銀座のデパートで高級品として販売されます。
そして、1952年に2代目河野社長が、コーヒー豆の焙煎に関する研究を開始し、同時にコーヒーを抽出するフィルターの開発も手掛けられたそうです。
そして1985年に3代目河野社長時に完成したのがKONO式ドリッパー(名門円錐フィルター)なのです。
KONO式ドリッパーでコーヒーを淹れるのが難しいと言われる理由には、テンポの速いドリップが求められるからです。
つまり、速やかなドリップが要求されながらも、液面がリブより下に来ると雑味が一緒にコーヒーに入ってしまうので、細やかな調整が必要になってくるからです。
以下Tiktok動画で短く概要を解説していますので覗いてみてください。
KONO式ドリッパーの特徴です。
形状で目を引くのがドリッパーの中でも大きめの穴です。他の形状のドリッパーと比較して湯を貯めこまないので、抽出されたコーヒーが速やかに滴下します。
また、KONO式ドリッパーの特徴として、二重構造があります。KONO式以外のドリッパーはリブが最上部から下まで繋がっているのですが、KONO式はリブが入っている部位と平面の二重構造になっているのです。
リブが途中からなくなっていることで、ペーパーが密着するので成分が染み出しにくい構造になっており、旨味を確実にドリップ空間から逃がさないのです。
一方、下部にはリブが入っている為、下に移ったコーヒーのうまみ成分は速やかに抽出されるのです。
次にKONO式ドリッパーの淹れ方について解説していきます。
KONO式ドリッパーは他のドリッパーと比較して少し淹れ方が難しいですが、慣れれば美味しいコーヒーを手軽に楽しむことが出来ます。
・粉を入れてならす
・湯をたらす
・注湯の範囲を広げる
・フチまで注いで泡を浮かす
・ドリッパーを外す
といった流れです、以下で解説して行きます。
まず粉をならします。
中挽きでグラインドした粉をフィルターをセットして平らにならします。どのドリッパーでも同じですが、ここで平面にならされていないと旨味が抽出できませんので注意しましょう。
ちなみに私はグラインダーには以下の「ナイスカットミルネクストG」を使用しています。
KONO式は2杯分で設計されているものが最小なので、豆は24g準備しましょう。
次に湯をたらします。
注ぐのではなく「たらす」のがポイントです。
湯温は90℃と少し高めです。一般的にはドリップ時には85℃がベストと言われますが、KONO式でドリップする際には少し高めの湯温で抽出する必要があります。
湯をたらしたら最初に1分間ほど蒸らします。
蒸らしが終わったら、中央の一点を狙って、点滴の様に湯を注ぎ始めます。粉から出る炭酸ガスによりドーム状になってくるのでそのドームが崩れない程度に注ぐのがポイントです。
KONO式は穴が大きいため、湯が一気に落ちないようにゆっくり抽出するのがポイントです。
次に注湯の範囲を広げていきます。
粉の内部からゆっくり膨らませるイメージで滴下するのがポイントで、内部で対流が起きないようにして入れると良いです。
対流が起きるとアクなどの雑味成分もコーヒーに入ってしまうからです。
フチまで注いで泡を浮かせることもポイントです。
理由は泡のあるフチ部分にはアクが含まれ、アクには雑味に繋がるような成分や微粉が含まれているからです。
最初に泡を浮かせて、リブよりしたに持ってこさせないことで雑味が入らずクリアな味が実現するのです。
よってアクの含まれている泡を上部にとどまらせて、抽出する必要があるのでKONO式は抽出が難しいのです。
そして最後にドリッパーを外します。
ポイントは先に解説した通り、液面が高い状態で外すことです。
240CCを抽出できたら完成です。
KONO式ドリッパーの楽しいところは、限定モデルやカラーがたくさんあるということです。
これは他のドリッパーにはない遊び心で個人的にすごく好きです。
クリア系の限定カラーから、
こういった明るい色調もいいですよね!
限定カラーはなかなか手に入らないので、アンテナを張って準備してきたいところです。
その時期にのみ販売されるものばかりなので、新しい色を見つけたらすぐに購入するくらいがいいかもしれませんね。
先に解説した限定モデルやカラーの他に、KONO式ドリッパーには種類が3種類あります。
世間では「名門シリーズ」と呼ばれるドリッパーで、
・MD
・MDN
・MDK
の3種類に分けられます。
具体的な違いとしては、リブ部位の高さの違い、素材、サイズです。
素材についてはアクリルのものとPCT樹脂のものがあります。
アクリル素材は熱湯を注ぎ続けると徐々にヒビが入ってくる傾向があり、逆にこのヒビをイイ感じにシブくすることもKONO式愛好家の楽しみであったりします。
材質の違いの他にはリブ位置の違いもあります。
先に解説した通り、リブ位置の違いは湯抜けの速さを左右する要素で、抽出時間が変わってきます。
自分の好みや用途に合わせてKONO式ドリッパーを選んでみましょう。
今回はKONO式ドリッパーについて解説しました。
ドリップに慣れてきた方は是非ともチャレンジしたいのがKONO式です。
味わい的にもドリップ技術的にも上達すると楽しいのがKONO式ですので是非チャレンジしてみてくださいね!