私たちの身近にある食品に必ず貼り付けてあるのが食品表示ですが、食品表示に書かれている情報に疑問を持つ方は多いかと思います。
食品表示は消費者の安心や安全を確保する上でなくてはならないものですが、作られた目的や経緯について分からない方は多いかと思います。
そこで本記事では以下の方を対象に食品表示について解説しています。
・なぜ食品表示は必要なのか?
・食品表示に関する法律について知りたい
・食品表示が出来た経緯について知りたい
以下記事で解説していきます。
Contents
食品表示が必要な理由や目的は?
まず食品表示が必要な理由や目的についてですが、必要な理由は大きく分けて以下の4つです。
・消費者に食品の安全性を伝えることができる
・商品の持つ情報を正確に伝えることができる
・事故を防止して安全を確保することができる
・問題発生時の手がかりとなる
以下で詳しく解説していきます。
目的①消費者に食品の安全性を伝えることができる
食品表示の目的には、消費者に食品の安全性を伝えるということがあります。
消費者によって加工食品に求める情報は様々です。例えばアレルギー症状を持つ人であれば、購入しようとしているアレルゲン情報は把握しておきたいところですし、
食品に使用されている原材料情報が気になる人にとっては、その食品にどの様な原材料が使われているのかは重要な情報となります。
食品の安全性を保つ上で特に重要なのは、販売、製造、輸入の責任はだれが持つのかを明確にすることです。製造元に何か問い合わせたいことや申し出をしたい時に、情報がなければ消費者としてはかなり不安な心情になるはずです。
また輸入した食品であっても、輸入の責任をどこが持つのかは極めて重要な情報になります。最近私が購入した輸入食品にはメキシコのジュースがあります。好きでよく飲むのですが、これにも輸入元の情報がきちんと記載されています。
これにより表示の責任をどこが持つのかを消費者はちゃんと把握することができるのです。
目的②商品の持つ情報を正確に伝えることができる
食品表示の目的には、商品の持つ情報を正確に伝えるということがあります。
これには先に解説した原材料の情報の他に安全性以外の内容も含まれ、栄養成分などが挙げられるでしょう。
私はアイスやお菓子が好きですが、ランニングを行っている為にレース直前は練習量を落とします。
そういった時に必要となるのが体重やBMIの管理で、これらは摂取カロリーと消費カロリーを考慮して管理します。
摂取カロリーの目安としては栄養成分値に記載されている1食当たりのカロリーを目安にしており、私はよくそれを元に購入するか否かを判断します。
この様に消費者によって必要な情報は変わってきますので、商品の持つ情報を正確に伝えることは食品表示の大事な役割なのです。
実際に私も大変助かっています。
目的③事故を防止して安全を確保することができる
食品表示の目的には、事故を防止して安全を確保する為ということが挙げられます。
先に食品に含まれる原材料やアレルゲン情報が得られるという話をしましたが、これには食品の事故にも関わってきます。特にアレルゲンについては消費者によってはアナフィラキシーショックを起こして人命にかかわる事態に陥る可能性もあります。
また食品添加物も人体に悪影響を及ぼす可能性が高いものもあるので、使用する量目が法律で定められています。
また、食品表示には食品を保管する条件についても情報が記載されています。当然ながら牛乳を購入した場合、その賞味期限情報や「冷蔵保管」など適切な保管条件などは極めて重要となってきます。
こういった食品の安全性について正しい情報を得るためにも食品表示は役立つのです。
目的④問題発生時の手がかりとなる
食品表示の目的には、問題発生時の手がかりとなるということがあります。
昔とは違い、食品を効率よく生産できるようになったために少品種大量生産が当たり前になりました。
これは効率的なだけでなく食品の単価を下げることにもつながるので良いことではあるのですが、何かトラブルなど何か問題あって商品の回収が必要になった場合にその範囲が広くなってしまいます。
そういった場合、食品表示に賞味期限など製造日が分かる程度の情報しか書かれていないと、問題の絞り込みや原因の特定に時間がかかってしまいます。
しかし、食品表示に商品を製造したライン番号や製造時間が分かる情報があれば、問題の解決や原因の特定がスムーズになります。
こういった場合にも食品表示は役立つのです。
食品表示など食品安全に関わるルールが出来た経緯について
次に食品表示などの食品安全に関わるルールが出来た経緯について解説します。
日本には元々食品衛生についての簡易的な法律はありました。
しかし本格的に食品衛生に関する法律が整備されたのは戦後からで、GHQが日本に滞在した際にあまりにも食品が不衛生であったことを問題視したためです。
GHQが来てから2年という速さで日本の食品衛生が成立したというからその速さに驚かされます。
その後に計量法やJAS法など、食品衛生より上位レベルの法律が制定されています。
まとめ
今回は食品表示について、その目的や完成した背景について解説させて頂きました。
私たちの生活に食品表示はなくてはならないものですのでうまく利用すれば適切な商品選択が出来ます。
食品表示法は適宜改定が進んでおり、できるだけ多くの情報を消費者に提供する流れになっています。
商品を手に取った際に食品表示を見て適切な判断が出来るように、食品表示を見て生活してみるもの楽しいかもしれません。
コメントを残す