食品表示法とは何か?わかりやすく解説!

GMP とは

今回は食品表示法について解説致します。

近年食品業界でも様々な技術革新が進みました。私的に特に衝撃だったのは卵を使用しないマヨネーズや米粉を使用したパンなど、これまでにはなかった食品が誕生しています。

これらは卵アレルゲン対策やグルテンフリーの人気などが背景にありますが、それに応じて食品表示法も改正になりました。

そこで本記事では食品表示法について改めて解説致します。

本記事は以下の方を対象にしています。

・食品表示法ができた背景について知りたい

・食品表示法の内容について知りたい

・改正された食品表示法について知りたい

以下で解説していきます。




食品表示法ができた背景は?

まず食品表示法が出来た背景について解説します。

食品表示は私たちの生活に欠かせないものとなりました。食品を購入する際に商品の裏に記載されているラベルを見て購入するか否かを判断される方は以前よりも増えたかと思います。

それだけ以前と比較した際に食品表示に記載される内容は増えたということです。

食品表示については以下記事でも解説していますので参考にしてみてください。

食品表示とは何か?目的や作られた背景について分かりやすく解説!

食品表示に関する法律はこれまで3つの法律に基づいて整備されており、非常に分かりにくいものでした。

具体的には

・JAS法

・食品衛生法

・健康増進法

です。

分かりにくかった理由は、これらの法律が制定された目的が異なったものであったためです。

JAS法は主に食品の規格を定める内容と食品の表示の基準を定める内容で構成されていますが、このうち食品の表基準を定めている内容が食品表示法に移行しているのです。

確かに食品表示もJAS規定に入りそうな内容ではありますが、他の法律でも食品表示に関する内容が出てくるのは複雑ですよね。

これらの法律が入り組み、分かりづらいという問題点があったので、2015年に食品表示法が施工されたのです。




食品表示法はどの様な特徴なのか?

食品表示法の特徴としては以下の5点が挙げられます。

①栄養成分表示の義務化

②アレルギー表示が「個別表示」になった

③アレルギー表示の改善

④「機能性表示食品」の新設

⑤栄養機能食品に生鮮食品がプラス

以下記事で解説していきます。

特徴①加工食品の栄養成分表示が義務化

まず加工食品の栄養成分表示が義務化されたということです。

栄養成分表とは、私達がよく見るカロリーや脂質が記載されているもので、大抵の食品の裏側に貼付されています。

私はマラソンやトレイルランニングを行っているので、どうしても減量しなくてはいけないことが多く、摂取カロリーを計算する際に栄養成分表示をよく参考にします、皆さんも必ず利用しているものだと思います。

そんな栄養成分表示が義務化されたわけですが、必要項目として熱量、タンパク質、脂質、炭水化物、ナトリウムの5項目があります。

食品表示法が施工される前までは、義務ではなかったのでこの表記があるものとないものがあったのです。

今となっては信じられない話ですよね。

また見やすさとして更にルールがあり、内容が今一つ分からなかったナトリウムについては、食塩相当量として表示されることになりました。

食塩相当量であれば、自分がどれだけ1日で減塩できたのかが良くわかるようになりますよね。

そして、この5項目の他にも任意表示の項目もあり、具体例として糖類、糖質、コレステロール、ビタミン・ミネラル、飽和脂肪酸、食物繊維等が挙げられます。

確かにこれらの項目を見ると、健康管理に役立ちそうなものですよね。

また栄養成分表示が免除される事例もあり、具体例として

・小さい商品(表示できる面積が小さいもの)

・酒類

・栄養の供給源としての寄与程度が低いもの(茶葉など)

・短期間で原材料が変更されるものがある

が挙げられます。




特徴②アレルギー表示が「個別表示」になった

次の項目として、アレルギー表示が個別表示になったということです。

ちょっとわかりにくいですが、これまでの食品表示では、食品に入っている原材料情報が全て入力された後にアレルギー物質が記載されていました。

表示の最後にくる「原材料の一部に〇、〇を含む」と記載されていたあの表記です。

しかし、これだとある程度表示が区分けされた商品については食品のどの部分に該当のアレルゲンが含まれているのか分からないですよね?

例えばコンビニ弁当の幕の内弁当がその例に当たります。

 

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幕の内弁当は大抵の場合仕切りで区分けされておりますが、アレルギー症状を持つ人にとっては食べられないものがあります。

しかしここでアレルギー表示がまとめて表記されていたらどうでしょうか?

おそらくそのお客さんは自分が食べられないアレルギー物質を含む食材がどこのポケットに含まれているのか分からなくなりますよね?

アレルギー表示が個別表示になっていた場合は、どこのポケットに該当のアレルギー物質が含まれているのか明確になるので商品を手に取りやすくなるのです。

実際に私が食品メーカーで働いていた頃は、こういったご指摘や問い合わせが良くありました。

特徴③特定加工品制度が廃止になった

次の項目として、特定加工品制度が廃止になったということです。

最近は卵を使用しないマヨネーズなど、これまでの常識を覆す商品が出てきました。

革新的な商品が出てくるのは素晴らしいことですが、そうした場合、マヨネーズを手に取ってもそれが実際に卵を使っているものなのか否かが分からない消費者が出るという問題点がでてきました。

そこで新表示法ではアレルゲンとなる原材料は全て表示することになったのです。

つまり、特定原材料を使用している場合でも、アレルゲン情報は確実に表示しなくてはならないということです。

特徴④「機能性表示食品」の新設

機能性食品の新設も大きな特徴です。

健康の維持と増進に役立つ商品については表示する決まりが出来ました。

最近はお茶でも体脂肪を減らすなどこれまでにない機能が追加された健康増進に役立つ食品が出てきました。

特徴⑤栄養機能食品に生鮮食品がプラス

栄養機能食品は加工食品と鶏卵に限られていましたが、生鮮食品もその項目に加わりました。

鶏卵については栄養価の高い卵の表示を見られたことがあるかと思いますが、まさにそれです。

まとめ

今回は食品表示法について解説してみました。

何かと分かりにくい法律でしたが、日々の生活や自分の身体の管理に是非役立ててみてください。

きっと少しずつ興味が湧いてくるはずです!

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